『インターネットがつながらない』を解いてみよう-⑤まとめ
とりあえず、ここまでネットワークの基礎的な知識を記載してきた連載でした。
ここから『プロトコルとは』とか『ポートとは』とかそういった理屈の説明をして、各デバイス(PC、スマホなど)ごとの操作や設定方法を説明が必要になります。
とりあえず今回は『5回以内にまとめられる連載』を初めての試みとして考えてみたのですが、思った以上に書くべき内容が多くなったので、一回ここでひとまとめにします。
『インターネットがつながらない』という問い合わせをする上で、このあたりの項目は(用語そのものを使わないでも)ヘルプデスクとしては様々な方法を用いて『現状把握』の為に確認する場所です。
それらを考慮して『インターネットが繋がらないときに、最低限これらは確認してから話したほうがいい』部分を一度まとめてみたいと思います。
1、問い合わせをするときに自分の【目的】を説明
第1回、第2回で説明したように、インターネットをつなぐのは手段であって目的ではありません。
【『インターネットを使って』×『メールをする』】、【『インターネットを使って』×『ウェブサイトを閲覧する』】、【『インターネットを使って』×『買い物をする』】、というように【『インターネットを使って』×『〇〇をする』】という『目的』を伝えないと問いを受けた側は正確な対処方法を説明することができません。【『インターネットを使って』×『メールはできない』&『ウェブサイトを閲覧できる』】という事態が発生することもあるからです。
もちろん【『インターネットを使えない』×『メールをできない』&『ウェブサイトを閲覧できない』】という状態も発生することはありますが、それは前段までと全く違う原因になってしまうので、対処法も変わってしまいます。
2、【環境】を説明できないと対応できない
第3回で説明した内容に当たる【物理的な自身の環境】、そしてできれば第4回で説明した内容に当たる【論理的な自身の環境】が説明できると、現在の状況が『ネットワーク知識のある人』相手に伝わります。
相手に伝えることができれば、『どこでつながっていないかの相談』ができます。相談できれば解決へ近づくことができます。ここまで進めることが面倒だと思ってしまうと経験上解決はできないことが多いです。
軽く一通りのネットワークトラブル時の考え方を展開しようと考えて始めた連載でしたが、筆者はどうも技術屋思考で技術関係初心者に向けて書くことが出来ておらずお目汚しとなり申し訳ありません。
少しでもインターネットが繋がらないときの考え方の一助になれば幸いです。