面接の考え方
SESという仕事柄、面接を行う機会が多くあります。
結果、観点として『する側』と『される側』、その両方に対し数が多くなるほど色んなものが見えてきます。
面接が苦手な人、得意な人、うまい面接をする人、下手な面接をする人、色々あると思います。
しかし、実は巡りあわせの運が採用不採用に大きく影響するので、
実は『うまいのに苦手な人』や『下手なのに得意と思っている人』もいます。
たまに見返してみるとそれは対人スキルの向上にもつながるかもしれません。
面接が苦手な離職中の人にあえて言いましょう。
『実は面接官ってあなたのすべてを見透かしているわけではない』と。
面接がうまく見えるような技術を得るために、大前提はそれです。
考えてみてください。30分や1時間程度その人と話して、その人の全てってわかりますか?
あなたが友達や恋人を理解するためにそんな時間で足りていますか?
人間がそんな簡単なら戦争も犯罪も起きないんですよね、実際。
では面接をする側は何を見るのでしょうか。
履歴書? 職務経歴書?
それらはもちろん見ています。『何ができるか』はその人の価値の一つです。
服装? 身だしなみ?
当然見ています。『目に見えるもの』はわかりやすい判断基準です。
しかし、それらさえ完璧なら通るかというと、
経験上それほど高い可能性ではありません。
正直面接をするとき見られているものは概ね『見えないもの』です。
例えば『話し方、話す内容』
履歴書を上から全部読む人はほぼ論外、
逆に『提出されたものを音読』されても響きません。
聞き取りづらい話し方は好まれませんが、
逆にそれを事前に断り意識して話そうとすると好感度が上がったりします。
質問に対しての『回答ができない』のはマイナスになりやすいですが、
逆に『わからない』はマイナスにはなりづらいです。
例えば『雰囲気、感情』
『明るくハキハキ』は正解ではありません。
明るくなくてもハキハキしなくても『真剣な雰囲気』があれば高評価が多いです。
『感情を読ませない』のはマイナスです。
カテゴライズとして『わからない人』はもっとも評価しづらいです。
『やる気』は感情の温度と関係ありません。
仕事に求めるやる気は『困難に折れずに曲がれる強靭さ』で、これに温度はありません。
昨今はWEB面接も多く、人柄よりも能力を希望する仕事も多くなりました。
『見えないもの』がより見えにくいWEB面接ならば、
『見えるもの』以外に判断材料が乏しくなります。
効率的にしていくことで『評価のついていない商品をカタログスペックだけを見て買う』、
WEB通販での買い物作業に近い面接が増えました。
人対人なのに非人道的、と否定する人も多いと思いますが、
効率を重視すれば不確定要素は省かざるを得ないのは仕方ない話です。
では能力だけで比較される面接で落ちてしまう人はどうしたらいいのでしょうか。
『見えない部分が見えやすい人』に人は安心します。
実際はどうあれ『裏切り』や『陰湿さ』がないように見えます。
面接官にとってあなたは『ガラス張りに見える人』ですか?
効率的な面接をしている状態で、どういう人かが『理解できた気持ち』になれる人
実は面接が通りやすい人ってそんな人である場合が多いです。